口腔外科が必要なとき

親知らずの抜歯

親知らずの抜歯親知らずの抜歯は、生え方や状態によって方法が変わります。スムーズに抜くことができた場合は、抜歯後の痛みや腫れが少なくて済むことが多いですが、歯ぐきの切開や歯の分割、親知らずに被っている骨を削るといった場合は痛みや腫れが強くなります。

親知らずの抜歯は、できる限り年齢が若いうちに行うのがおすすめです。年齢が若いほど骨が柔らかく抜歯がスムーズで、早く治癒しやすいためです。また、女性は妊娠するとホルモンバランスの影響で親知らずが痛むことが多いですが、妊娠中は使用できない薬があったり、抜歯ができない場合もあるため、妊娠を考えている女性は事前に親知らずを抜くようにしましょう。

まれではあるものの、抜歯後の出血・痛み、感染症や味覚の消失を起こすリスクがあります。また、抜歯の際に歯や歯ぐき、頬などの知覚を司る神経が走っている管を傷つけてしまったことや、親知らずがこの管に触れている状態で抜歯したことが原因で、知覚麻痺につながることもあります。この管と親知らずが重なっている場合は、CTによる検査でしっかりと状態を確認した上で抜歯することが重要です。

顎関節症

顎関節症

顎関節症とは、口の開閉時に働く関節が痛んだり、口を開閉する際に音がしたり、口を開けられなくなったりするなどの症状を指します。

歯ぎしりや食いしばり、外傷、嚙み合わせ、頬杖をつく癖、歯科治療の中断(抜歯後に被せ物を入れていないなど)が原因として挙げられますが、放置すると痛みが強くなったり、口が開かなくなったりしますので、早めに対処することが大切です。

当院ではマウスピースを使った顎関節症の治療を行っております。原因によっては生活習慣の改善や食事指導、嚙み合わせの治療を行います。また、全体的な矯正や、外科的な処置が必要だと判断した場合は、矯正専門医などをご紹介させていただきます。

症状

筋肉痛

顎関節症になると口を開閉するための筋肉が疲労し、筋肉痛につながります。

クリック音

上顎の骨の間に、関節円板という軟骨があります。顎関節症で関節円板の動きに異常が生じると、関節と関節円板の動きがズレてしまいます。このズレから関節円板がこすれ、「カコッ」とクリックした時のような音が出ます。放置すると関節円板が変形して口を開けにくくなったり、ひどくなるとほとんど口が開かなくなることもあります。

クローズドロック

クローズドロックとは、関節円板が下顎の動きを阻害して引っかかり、口が開かなくなってしまう状態を指します。

歯牙再植

歯牙再植歯牙再植とは、抜歯後のご自身の歯を利用する治療法です。抜いた歯を元あった場所に戻して、歯本来の機能を取り戻すことができます。人工の歯ではなくご自身の歯を使うという、身体に優しい治療法です。

10年以上使用できるかどうかは難しいところですが、少しでも長くご自身の大切な歯が機能することは、健康増進にも役立ちます。歯を失った場合や抜歯後の処置としては、入れ歯やブリッジ、インプラントなどがありますが、当院では再植ができると判断した場合は積極的に再植手術を行っております。

メリット
  • 拒絶反応がないため安全
  • ご自身の歯を無駄にすることなく利用できる
  • インプラントよりも治療費が抑えられる
デメリット
  • 再植した歯を3週間程度固定しておく必要がある
  • 再植に適した歯がない場合は不可能
  • 元通りに噛めるようになるまで時間がかかる
  • 自費診療なので、入れ歯などの保険診療に比べて費用負担が大きくなる

小帯切除術

小帯切除術小帯切除術とは、舌の裏側にある舌小帯(ぜつしょうたい)を切除する治療法です。

舌小帯が短いと、赤ちゃんの場合はミルクがうまく吸えなかったり、その後の成長における舌癖や発音などに悪影響を及ぼしたりします。具体的には、咀嚼障害、嚥下障害、発音障害(舌足らずの言葉)で、特に発音障害は舌を動かす発音(サ行、タ行、ラ行など)に現れやすいとされています。軽度の場合は舌下面の小帯をメスなどで横に切り離して終了ですが、舌小帯切除術(延長術)が必要となる場合は局所麻酔または全身麻酔で行います。お子様の舌の状態や発音について気になる方はご相談ください。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりは、ストレスや疲労、嚙み合わせの悪さなどから起こるといわれていますが、ストレス解消につながるというデータもあるため、たまに起こる程度であれば問題ありません。

ただ、頻繫に繰り返していると、顎の疲労や歯の磨耗を引き起こし、歯が不安定となり抜歯しなければならない可能性も出てきます。特に歯槽膿漏にかかっている方が歯ぎしりを繰り返している場合、元々顎の骨が少なくなっている状態で歯ぎしりをすることになるため、顎の骨の吸収がより進んでしまいます。

起床時に顎の辺りの重苦しい感じや歯が浮いているような感じがする場合、就寝中に頻繫に歯ぎしりをしていることが考えられます。当院では、歯の磨耗状態を確認して、歯ぎしりの程度を判断することもできます。歯ぎしりに悩んでいる、または自覚はないものの、家族などに歯ぎしりを指摘されたという方はお気軽にご相談ください。

歯ぎしりの治療法

歯ぎしりの治療では、歯ぎしり自体を止めるのではなく、就寝中にマウスピースを装着して歯や顎関節の負担を減らします。マウスピースは保険適用となり、3割負担の方で5,000円前後です。ご興味のある方はお問い合わせください。

食いしばり

歯の食いしばりは、重いものを持ち上げる際やスポーツなどで瞬間的に力を出したい時などに起こりやすいものです。

しかし、頻繫に食いしばっている場合は、歯ぎしりと同じく歯や顎に悪影響があります。物事に集中した際などに顎が疲れてだるい感じがする場合、原因として食いしばりが考えられます。お悩みの方はご相談ください。

秋田市泉中央の松田歯科医院 基本情報

院名 松田歯科医院
住所 〒010-0917 秋田県秋田市泉中央2−6−12
電話 018-863-2290